常務インタビュー
いま、キャリア採用に求めるもの

※キャリア採用=中途採用

設立60周年に向け、新たなステージへと歩みを進めるヨックモックでは、求める人材も変化しつつあります。多様な力ある社員をいかに迎え入れるか。これまで以上に積極的に推進するキャリア採用について、大内和夫常務に話を伺いました。

ベースとなるのは「リスペクト」

――近年、ヨックモックでは新卒採用は元より、キャリア採用にも重点をおいていますが、その背景にはどんなことがありますか?

私が大学を卒業して働き出した頃は、“就社”というか、会社に就職するという意識が強かったと思います。しかしながら私自身、ヨックモックに至るまで3回転職してきました。私の年代では少し多いかもしれませんが、この三十数年の間に人材の流動性は年々上がってきているように感じます。

特に若い方は、必ずしも一つの会社にこだわらず、自分の専門性や興味・関心を追求するという働き方に変わってきました。

それと世の中の変化の度合いも、これまでに比べて速くなってきています。当社としても迅速に対応していく必要があり、多様な経験を積んでこられた方をキャリア採用し、その力を存分に発揮していただくことが事業経営において一つの重要ポイントになると考えています。

――ヨックモックにとって、キャリア採用の方に期待されることは?

身につけてこられた専門性や経験を活かしていただくのはもちろんですが、すでにある私たちの組織に新しい風が入るといいますか、気づきや刺激をいただけるのではないかと思っています。その方のスキルの活用というだけではなく、周りへの波及効果、そして相乗効果を期待しています。

――具体的には、どのような分野の方を求めていますか?

やはりマーケティングやデジタル関連に強みを持つ人材でしょうか。ただ、技術やノウハウだけではなく、それを活用してどういった事業に育てていくか、そうしたビジョンやストーリーを描ける人材が必要だと思います。

菓子市場も、中元歳暮などのフォーマルな形でのギフトは減少傾向にありますが、全体としてはそれほどシュリンクしているようには感じていません。ただ、これからはお菓子が使われるシーンや新たな市場を創っていくことがより必要になってきます。こんな場面でこういう提案をすると、ヨックモックのお菓子を楽しんでいただけるのでは、という仮説をいろいろ立てながら検証していく。キャリア採用の方の力を借りて、そうした企画立案から検証に至るサイクルを適切に回せるようになっていければいいと思います。

ヨックモックグループの理念体系のなかに、ヨックモックの価値観を表現した「YMバリュー」があります。それは「お客様の期待を超える」というもの。この意識を大いに持っていただき、新しいギフト提案やお菓子を楽しむシーンを創造していってもらいたいと思います。

ヨックモックグループ理念体系

ミッション(使命)
○私たちは
「菓子は人間の生活に欠くことのできないものである」という創業からの想いを胸に、最高の顧客満足を追求して人と人とのつながりをデザインし、おいしさと笑顔が共にある世界を創ります。

○社員が夢に向かって進み、
共に成長できる企業であり続けます。
ビジョン(60周年時目指す姿)
人と人をつなぐ新たな可能性を具現化し、一人ひとりが人とお菓子の理解者だと胸を張れる企業グループになる。
YMバリュー
お客様の期待を超える

――ヨックモックに入社を検討中の方々へメッセージをお願いします。

ヨックモックは、単にお菓子を製造して販売しているのではなく、ヨックモックのお菓子を贈ることが社会や人々の生活にどんな意味をもたらすのか、それを考え一緒にお伝えしていきたいと考えています。贈る喜び、もらう喜び、あるいはそのギフトが記憶の一部となって覚えていていただける喜び…。人と人がつくる幸せなつながりをより広げていける社会を一緒に創っていきたい。

こうした考えは、ヨックモックグループの理念体系、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」に凝縮されているのですが、キャリア採用となった方にも大切にしていただき、外からの視点を加える形で新たな事業へとつなげていただきたいと思います。

また、どこの企業でも当てはまることではありますが、先入観なしでヨックモックを理解していただきたいという思いがあります。先入観を持って入社されると相互理解にいたるまでに時間がかかってしまいます。まず、ヨックモックをまるごと理解いただき、その上でこれまでの経験やスキルを発揮して新たな提案をしていただく。この流れが、スキルをスムーズに発揮していただくには重要だと思います。ベースとなるのは、お互いの「リスペクト」ではないでしょうか。リスペクトの上にプラスαが積み上がっていく。そんな想いで、私たちは大いなる期待を持ちつつ、意欲と信念に満ちあふれたみなさんをお迎えしたいと考えています。